【ねんど遊び】

【ねんど遊び】

 指先を使うことは脳を刺激し、子供の知的な発達と成長を促すことはよく知られています。知的障害のお子さんの多くは「指先の巧緻性」の向上を必要としており、くまさん横浜ではこうした技能向上のための訓練活動も行っています。

 ねんど遊びは、指先技能の向上だけでなく、子供の芸術的創造性の開発にも役立ちます。「平面」だけでなく「立体」でものを見たり作ったりすることは、視覚認識の訓練にもなります。が、子どもたちはそんな難しいことを考えずに、夢中になってねんどで遊びます(笑)。
 
 くまさん横浜では、こうした「素材を与える」活動をよく行います。その場合「何を作る」「こうしなさい」と子どもたちに指示することをあえてしません。いわば自由に、好きなように作ってもらいます。ちぎっても、丸めても、色を混ぜてもかまいません。ねんどの場合は型を用意して、いろいろな形を作ってもらえるようにもします。

 子どもたちが心の赴くままに、素材に触れて自由に「何か」を作り出すこと。その際に彼らが感じる「心の動き」「手の感触」「匂い」などは、彼らに色々な刺激を与えます。そしてそれらの一つ一つが積もり積もって、彼らの成長を支えていく「経験」になっていくと考えています。

 くまさん横浜では様々な活動プログラムを用意しています。それは子どもたちの可能性をいろいろな角度から引き出したいと考えているためです。くまさんで過ごす時間が、多くの子供達にとって将来の「投資」になればと職員たちは願っています。


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