【ねんど遊び】

【ねんど遊び】

 くまさん横浜では、小中学生たちがほぼ毎日「個別の活動」を行っています。多くが「机に向かう活動」になりますが、その種類は多彩です。「ジグソーパズル」「紐通し」「プットイン」「お絵かき」「線なぞり」「ぬり絵」「ブロック」「積み木」「絵本読み」・・・・など、その子に応じたいろいろな課目があります。その中でも多くの子供たちに人気の活動課目の一つに「ねんど」があります。

 ねんどは言うまでもなく、指先の巧緻性や感覚発達の訓練となる遊びです。ブロックや積み木などの「決まった形の部品」を組み上げていく「要素結合」ではなく、その「部品」そのものを自分で作っていく作業は、大人でも創造性を刺激されます。

 形のないものを、ちぎったり丸めたり、引っ張って伸ばしてみたりと「手の感触」を楽しむことができます。もちろん好きな形を自由に作ったり、その作った形のもので「ごっこ遊び」をすることもできます。今回は自分の記憶にある「数字」をねんどで作り、1、2、3、4・・・と並べ始める子供もいて、職員たちも新鮮な驚きを感じました。 

 こうした「子供が自分の自由意志で創造性を発揮」するところが見られる時、職員はできるだけ手を出さず、その活動を邪魔しないように優しく見守ります。夢中になって取り組んでいる時間は少しでも長い方が良いと考えるからです。子どもたちはそうしたことを繰り返すことで知らず知らずのうちに「集中できる時間」を少しずつ長くでき「座って何かをする事自体」に慣れていきます。

 こうした作業に集中している時、子どもたちは驚くほど静かになります。ふだん元気でわんぱくな子供たちがじっとねんどと自分の指先を見つめ、時に笑みを浮かべながら黙々と遊んでいる様子は、一種頼もしく見えてくるから不思議です。「ああ、今、きっと脳内のシナプスがプチプチと音を立ててつながっていってるんだろうなあ・・・」などと想像してしまいます(笑)。

 この日は時間にして20-30分、みんなで楽しんで遊んだあと、お開きにし手を洗って「はじめの会」をはじめました。

 子供たちが学校帰りに立ち寄って、興味のある遊びで遊ぶことで能力を高めていくところ。くまさん横浜はそのような事業所を目指している放課後等デイサービスです(^_^)。

 


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