【ドミノ倒し】
【ドミノ倒し】
皆さんは「ドミノ倒し」をご存知ですか? 同じ形の小さな板をいわゆる「将棋倒し」にしていく遊びです。くまさん横浜では、子供たち毎日様々な遊びで活動していますが、先日、面白い動画が取れたのでご紹介します。
くまさんに通っている小学3年生のY君は、くまさんにあるおもちゃを「工夫して遊ぶ」達人です。つまり、道具を本来の機能とは違う遊び方でいつも考えつきます。そのY君が先日、木のブロックをやっていて「これでドミノをやってみよう!」と思いつきました。
実はドミノ倒しは、一つ一つのドミノの牌を並べるのにとても根気と集中力を必要とします。置く位置は遠すぎると届きませんが、近すぎるとグチャグチャになります。また牌の向きを平行に置き続けないと、少しずつ方向がずれたら気がつけば「まっすぐ」流れず曲がってしまいますから、気をつけなければなりません。ドミノの牌を適当な間隔と向きでよく考えて置かないといけませんが、その時にうっかり触ってしまうと、今までの努力が「水の泡」になることもあります(笑)。
そーっと慎重に、一つ一つの牌を息を詰めて適切な位置においていくのは、大人でも集中力と繊細な間隔を要求されます。そしてそれを200個とか300個を置いていくのは、子供にとって偉大な作業と言ってもよいほどです。
この日は他の児童たちが全員公園遊びに出払ったところ、Y君が残った先生たちとこのドミノに挑戦しました。使ったドミノ牌の数は約250。指導訓練室の端から端までいっぱいに使った約8m以上にも渡るなが~いストレートのドミノ列は、完成までに約30分かかりました。そしてこれを倒したときの達成感ったら! Y君も先生も思わずハイタッチして大喜び。いつにない達成感をY君も先生たちも味わいました。
倒し終わったあとに、先生から「どのような構造で倒れていくか」という簡単な説明をしたらとても興味深そうに聞いていたY君。倒れたドミノをじーっと観察したり触ったり、力のかかり方を確認してみたり、あるいは倒れたまま逆から力を加えて「倒し戻して」みたり、と、ただ単に倒すだけではなく、簡単な物理法則を学ぶ良い機会にもなりました(^_^)。
くまさん横浜では、子供たちが遊びの中でいろいろな発見をし、身につけていくような活動を職員たちが毎日用意しています。放課後に来たくまさんの遊びの中で、学校の授業や実験では気が付かなかったようなことを発見することもあります。そしてそうしたことの積み重ねが子どもたちの感性を刺激し、知性を育んでいくことを私たちは信じています。
さあ、ぜひその「世紀のドミノ倒し」時の様子を動画でご覧ください!(約15秒)
くまさん横浜は、子供たちが放課後の時間で成長していくことを目指しているデイサービスです。
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