【共同制作「手形の木」をみんなで行いました!】

 

【共同制作「手形の木」をみんなで行いました!】

 くまさん横浜では、この新年度に合わせて小中生の子供達が「手形」の共同制作を行いました。子供達の手に絵の具を塗ってハンコのように押すという活動ですが(あの、お相撲さんがよく色紙に押すのと同じです-笑)、今年は共同制作として壁に一本の木のように貼り出しました。

 絵の具をトレーに溶いて子供達の手につけてもらうのですが、ふだんとは違う手の感触にエキサイトする子もいて、きゃあきゃあとにぎやかな活動になりました(笑)。自分の手の形がぺたっと紙の上に残るのが楽しくて、何度も紙に繰り返し押す子もいました。

 手に絵の具がついたら反射的に服で拭いてしまったりしてしまう子もいますから(苦笑)、服が汚れないようにビニール袋をかぶってもらい、先生たちがつきっきりで行いました。スタンプがすんだらそのまますぐに洗い場に直行して手を洗わないと、壁も床もそこらじゅうが絵の具だらけになってしまいますが(笑)、それもまた先生たちの笑いを誘います。

 壁に張られた「木の幹」を中心に、空いているスペースを埋めるように子供達が手形を押し、みんなで「一本の木」を作りました。デイサービスではすべての子が毎日来るわけではないので、何週間かかけてみんなでコツコツと作りました。また今回は壁だけではなく紙にも押してもらい「成長の記録」の記念として、ご家庭にも持って帰っていただきました(^_^)。

 こうした活動の際にも一人ひとりの子供をよく見ていると「トレイの絵の具にまんべんなく手をひたす」「壁にまんべんなく手の全体を押しつける」といったことの熟練度がわかります。中には指をそらしてしまって手のひらを均一な平面にすることが難しい子や、手をグーにしたままなかなか思うように開けない、という子もいます。
 こうした「手の操作」は、子供の運動成長にとって目安となるもっとも基本的な身体操作ですから、こうしたことを先生たちは見逃さず、子供の成長を観察し次の課題につなげて考えていきます。

 くまさんでは子供の脳の成長や発達には「感覚刺激」を欠かすことはできないという考えを持っています。それもできるだけ早いうち(幼いうち)に多くの刺激を与え、脳を刺激してあげることで成長が促されます。ですから、活動ではペットボトルやウレタンマットなどを使った「感覚統合訓練」も時折取り入れています。こうした芸術活動で「目=視覚」だけでなくこのような「身体感覚=触覚」も刺激できれば、子供達の総合的な成長の支援になると考えています。 

 子供達のかわいい手の形で作られたこの「手形の木」、しばらくくまさんの壁に記念に飾られています。保護者の皆様、先生方、ぜひご来訪時にどうぞご覧になられていってください。
 

 


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