【作業所見学で早いうちから「就労」を意識。】

【作業所見学で早いうちから「就労」を意識。】

 早いもので今日から4月。みんな1つずつ学年が上がり、いよいよ新年度が始まります。
くまさん横浜も小中部のオープンから丸3年、中高生のNEXTのオープンからも1年が経ちました。子供たちがこうして少しずつ大人になっていくのだなあと思うと、感慨深い思いがします。 

 さて、みなさんは障がいを持った子供たちが学校を卒業したあと、大人になってどのような場所に行くかご存知でしょうか。一般の方が「就職」して会社に勤める時期、多くの障害児(者)が「作業所」と呼ばれるところで働きはじめます。一般の方にはあまりなじみがないかもしれませんが「障害者が焼いたパン」とか「障害者が働いているカフェ」などをご存じの方も多いと思います。

 実はくまさん横浜の近くにもそうした場所があります。港南区にある「横浜市日野南地域ケアプラザ そよかぜ南の家  」です。ケアプラザとは「誰もが住み慣れたまちで、安心して暮らせる」ように、福祉に関する相談を受けたり、地域活動を応援する福祉・保健活動の拠点ですが「そよかぜ南の家」は、ケアプラザの事業として運営されている横浜市でも数少ない作業所なのです。

 昨日、中高生専用のデイサービス、くまさん横浜NEXTの中高生の生徒たちが、みんなでこちらの作業所を見学させていただきました。実際に大人のみなさんがパン工房でパンを焼いていたり、結び紐やアクセサリーを作って働いていらっしゃる様子を間近で見せていだたき、説明を聞かせていただきました。みんな初めての施設でちょっと緊張しながらも、目の前で行われている作業を興味津々で見つめていました。
 そして職員の方に施設内を色々とご案内していただいたあと、おやつタイムに1Fのカフェで休憩しました。生徒たちはその工房で焼いた焼きたてのおいしいパンと飲み物をいただき、ふだんとはちょっと違う、くまさんの外でのおやつタイムを楽しみました。

 くまさん横浜NEXTでは、生徒たちが将来の「就労」や「職業」を意識できる、こうした日中活動を大切にしています。こうした場に繰り返し行くことによって、自分の「将来」を意識し「働く大人」の姿を目にすることはとても大事なことです。小学校を卒業し10代も半ばに差しかかってくると「卒業後の進路」を考え始めることは、健常の子たちだけではありません。いえ、むしろ障がいを持った彼らこそ、そうしたことを早いうちから意識していく必要があると私たちは考えています。

 今回、快く見学のご許可をいただいた「そよかぜ南の家」の皆様、誠にありがとうございました。また当日はお忙しい時間にもかかわらず、ご丁寧に子供達をご案内・ご説明いただいた鶴見様、佐川様、本当にありがとうございました。それから、子供達のために座席予約をしていただき、あたたかくご対応いただいた喫茶コーナー「Cafeみなみ」のスタッフの皆様にも感謝申しあげます。今回参加できなかった生徒もいますので、また近いうちにぜひ再訪させていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 
 くまさん横浜は、真剣に子供達の将来を考えているデイサービスです。

 中高生専用のデイサービス、くまさん横浜NEXTでは、2017年度の中高生の生徒(中1~高3)にまだ空席がございます。障がいを持った中高生たちが、将来より「生きやすく」なるための様々な訓練に、子供たちが毎日取り組んでいます。ご利用希望の保護者の皆様はどうぞお気軽にお問い合わせください(^_^)。


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