【お皿拭き】

【お皿拭き】

  くまさん横浜では、中高生はADL、IADLといった「生活動作」の訓練を行っていますが、小学生のうちからも初歩的なものを始めています。

 その中の一つに「食器拭き」があります。くまさんの小中生の部屋では、おやつを食べたあとのお皿を職員が洗いますが、それを拭くところは子供達にやってもらっています。
 なかなか手先がおぼつかない子供もいますので、職員がつきっきりになる子もいますが、できるだけみんなで楽しく、丁寧にふきんでお皿を拭くことにしています。

 ポイントは「食器に水滴を残さない」ことです。もちろんなかなか難しい子もいますが、ご覧のとおりみんな笑顔でお手伝いをしてくれます。こうした「ご家庭でのお手伝いの練習」は、ひいては将来、子供達の「就労技術」の練習になったり(実際「皿洗い」の就職だってありますよね)、ご家庭で少しでも保護者やヘルパーさんなどの支援者の負担を減らすことにつながる「身辺自立」をテーマとして考えています。

 子供達はけっこう楽しんでやってくれていて、みんなに人気の活動です。地味な活動ですが毎日繰り返すことで、ご家庭でもできるようになり「うちの子もお皿が拭けるようになりました!」と保護者からお聞きすることもございます。

 子供達が楽しみながら、でも役に立つことを繰り返し訓練していく。くまさんでの放課後の時間が、子供達の人生にとって将来貴重な「投資」の時間となるよう、職員たちは心がけています。
 


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