【「支援介助法」のセミナーに参加してきました】

 

【「支援介助法」のセミナーに参加してきました】

 先日、くまさん横浜では管理者が「支援介助法」の研修を受講してきました。こちらは、障害のある人への痛みを与えないパニック対応の技術です。障がいを持った利用児童たちが暴れたり、殴りかかってきたりした時に、利用者も支援者も傷つくことなく衝突や攻撃を回避し、落ち着いたした状態まで誘導していく方法です。

 開発者の廣木道心(ひろきどうしん)先生は、福祉の現場で現役のヘルパーとして働いていらっしゃる介護福祉士ですが、一方で「護道」という武道の宗家でもあります。 先生のお子さんが自閉症だったこともあり、その支援・介助をする中で、障がい児・者の自傷行為、他傷行為の際の介助のための誘導法の研究を武道の技術を応用して開発されました。

 当日は、支援介助法の考え方だけではなく「距離のとり方」「パーソナルスペースの概念」といった実践的な講義があり、隣席の方とペアを組んでお手本の実演を見ての実習もあり、大変勉強になりました。
 
 障がいを持った子どもたちは時としてままならないパニックに陥り、自傷や他害行為に及ぶことがあります。そうした時、もちろん職員たちがケガをしないように回避しなければなりませんが、かと言ってそうした子どもたちを怒鳴りつけたり殴りつけたりして抑えることはできません(そんなことをしたら虐待です)。

 「誰も傷つかないようにパニックを収める」というのは、やはり少し特別な技術と訓練が必要ですので、くまさんではこうしたことも職員たちに必要な技術として考えられています。
 もちろん一回、二回の講習で全てを身につけることはできないので、今後も繰り返し考え方や技術を学んでいきたいと思います。

 この支援介助法は大阪を中心として広がっていますが、何ヶ月かに一度、関東の方でも研修会が行われています。是非また参加したいと思います。廣木先生と主催者のたまみずき様、今回もありがとうございました!


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