じゃがもちづくり

じゃがもちづくり




























 

【じゃが餅作り】

 

 やはり食欲の秋、ということで(笑)、くまさん横浜では調理活動の日が続いています。中高生専用のデイサービス、くまさん横浜NEXTでは、先日「じゃが餅づくり」を行いました。これは、じゃがいもにベーコンやチーズなどを入れて焼いたお餅です。

 じゃがいもは水でよく洗ったら、皮をむいてさいの目に切ります。皮むきはピーラーを使い、さいの目切りは庖丁と器具を使い分けます。

 いったん蒸かして柔らかくしたら、よくつぶして片栗粉を混ぜます。片栗粉を混ぜると生地がモチモチしてぐんと美味しくなります。そこにベーコンやチーズを混ぜたら、ホットプレートで焼いていきます。

 焼き始めるとジュージューといい匂いが部屋中に広がります。もちろん、でき上がったらアツアツのうちにおやつです(^_^)。さすが中高生の大きなお兄さん・お姉さんたちです。次々と口の中にじゃが餅が消えていき、あっという間になくなりました(笑)。

 

 中高生専用のデイサービス、くまさん横浜NEXTでは、頻繁に調理活動をやるのですが、ブログやFacebookページ、LINE@をご覧になられた方からよく「知的障害児に庖丁を使わせて危なくないのですか?」「火を使って大丈夫?」などと聞かれることがあります。

 

 もちろん、こうした調理活動のときは必ず職員がそばについており、安全には万全を期していますが、正直に申し上げると、過去に生徒が庖丁で指を切ってしまったり、ホットプレートに触れて軽いやけどを負ってしまうようなことがありました。

 もちろんそのようなことが起こった時は、ただちにくまさんで応急処置をし、場合によって救急車を呼ぶような体制を取っており(呼んだことは一度もありませんが)、保護者の方にも必ずその日のうちにご報告をしておりますが、そのような意味では調理活動は大変に「危険な活動」ではあります。

 

 それでもくまさん横浜では「調理」の活動は、小中生/中高生ともに重要な活動項目として位置づけられております。それには2つの理由があり、

 

1.「自分で何かを作って食べる」ことは、生涯に渡ってすべての児童/生徒に必要な生活の技術だから ということと、2.五感のうち「嗅覚」と「味覚」だけは、調理の活動でしか刺激できないから、

 

です。

 

 過去には「学校じゃないんだから、放課後の学童保育みたいなところで、そんな危ないことまでしなくても、適当にしとけばいいんじゃない?」と言われたこともありました。しかしくまさん横浜は「子供たちが将来の成長にとって必要なことを体験し練習する」ことを目的とした事業所です。こうしたことを子供の時代に経験せずに大人になって、将来、台所で火や庖丁の使い方を間違えて大ケガをするよりも、子供のうちから何回も練習して経験し、危険なものの扱い方を学ぶことにこそ意味があると考えています。

 

 幸い、くまさん横浜の保護者の皆様はこうした運営方針にご理解を示していただいておりますが、今後ともケガのないよう注意しながら「楽しく役に立つ活動」を続けていきたいと考えています。

 

 くまさん横浜は、小学生~高校生という「人生の最も基礎的な時期」の成長を支援する事業所です。職員たちは毎日「今日の活動は、参加した子供たちの将来にとって役に立つ<練習>となるか?」ということを考えながら、プログラムを実施しています。

 こうした<練習>の繰り返しと積み重ねが、子供たちの将来の人生を変え、あるいは彼らを支える保護者や支援者のみなさんの将来の負担を減らせることにつながると、私たちは信じております(^_^)。

 

※もちろん、くまさん横浜では「子供の安全」は事業所でもっとも優先される最重要項目として全職員に周知徹底されており、どんなプログラムであれ、決して活動中のケガや事故を容認しているものではありません。誤解のないようお願い申し上げます。

 

※中高生専用のデイサービス くまさん横浜NEXT では、現在、中高生の生徒を募集中です。ADL・IADLを中心とした、様々な課題にも子供たちが取り組んでいます。各曜日にまだ空きがありますので、保護者の皆様は、どうぞお気軽にお問い合わせください(^_^)。

 


※くまさん横浜では、児童の写真は保護者の許可を得て掲載しております。
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