ゴミ捨ての活動

ゴミ捨ての活動














 

【ゴミ捨ての活動】

 

 中高生のためのデイサービス、くまさん横浜NEXTでは「身辺自立」を活動の大きなテーマとしています。これは、大人になる時期が近づいている中学生・高校生は「自分の身の回りのことを自分でできる練習」が必要だと考えているからです。

 

 私達人間は、日常生活を送るにあたって毎日繰り返している、基本的な活動がいくつかあります。たとえば食事、排泄、整容(着替え、洗面、歯みがき、整髪など)、移動、入浴などです。これらは日常生活動作(ADL)と呼ばれています。

 そしてさらに現代社会の生活では、この1レベル上の動作、例えば電話の使い方、買い物、料理、掃除、ゴミ捨て、移動、外出、服薬の管理、金銭の管理など文化的に必要な動作もあり、これらは選択的日常生活動作(IADL)と呼ばれています。 

 障がいを持った子どもたちは、健常者が何気なく繰り返せるこうした動作自体が難しいため「日常生活を支障なく過ごす」こと自体が大変な苦労となります。そのため、中学生・高校生のうちから週に数回でも、こうしたことを繰り返し定期的に訓練することが、文字通り「将来の生活の練習」となると、くまさん横浜では考えており、くまさん横浜NEXTでこうした訓練を行っています。

 

 先日、こうした訓練の一環として「ゴミ捨て」を行いました。

 

 ゴミを種別に分けてビニール袋に詰めて口をしばったり、ダンボールを適当なサイズに切ってヒモでしばって規定のサイズに整えます。またそれらを決められた所定の位置に出しに行くこと、などを中高生たちにやってもらいました。ひとつひとつの作業は、ゴミの種類を区別したり、指先を使ったり、ハサミでヒモを切ったり・・・となかなか苦労も多いのですが、こうしたことを繰り返し行うことが、子どもたちにとって良い練習となります。

 

 そもそも、室内のゴミ箱にポイと捨てたゴミは「自然に消えていく」のではなく、こうして人の手でまとめられて次のステップに送られていくことを子どもたちが直感で理解することも「社会の仕組み」を知る第一歩として良い学習となります。

 

 中高生専用のデイサービス、くまさん横浜NEXTでは、中高生たちが将来の自立向け、このような活動を訓練として行っています。

 くまさん横浜では、障がいを持った子どもたちこそ、将来のために放課後の時間を「将来の投資」とすることが必要だと考えています。放課後に何もせずにゴロゴロするのは自宅でもできます。そうではなくこうした事業所で、少しでも訓練を積んで有効な時間を過ごすことは、文字通り将来の人生を左右することと考え、日々子供たちと活動しています(^_^)。

 

 ※今春にオープンした、中高生専用のデイサービス くまさん横浜NEXT では、現在、中高生の生徒を募集中です。ADL・IADLを中心とした、様々な課題に子供たちが取り組んでいます。各曜日にまだ空きがありますので、保護者の皆様は、どうぞお気軽にお問い合わせください(^_^)。

 

 


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