土に触れる

土に触れる
























 

【土に触れる】

 

 くまさん横浜には、庭に「くまさん農園」と呼ばれる、小さい畑があります。ここでは季節の花や野菜を植え、子どもたちに種まきや収穫を体験してもらっています。

 

 先日、梅雨の合間の晴れ間を狙い、子供たちと農園の手入れをしました。最初に、枯れてしまった花の茎や根を抜いていきます。最初に抜き方を教えて「好きなように引っこ抜いていいよー!」と背中を押すと、子どもたちは夢中になって抜いていきます。土から生えているものを引き抜く作業はなかなか楽しいもので、多少泥んこになろうとも、子どもたちは気にも止めません(笑)。

 

 そして抜いたあとの畑の土をならし、そこに「オクラ」の苗を植えたり、「スティックセニョール(茎ブロッコリー)」の種を撒いてみました。これは秋頃に収穫できるブロッコリーの一種です。また秋のシーズンが楽しみになりました(^_^)。

 

 くまさん横浜は、横浜市の外れの鎌倉に近い「田舎」にありますが、それでも、団地やマンション住まいの子が多く、保護者の方も多くがサラリーマンで「農家」のご家庭はなく、子どもたちがふだん「土いじり」をする機会はそう多くありません。ですので、こうした「土いじり」の作業は、意外と子どもたちに人気があります。

 砂場のように「泥んこ遊び」を始める子もいますし、生えている草を引き抜いて匂いを嗅いでみたり、パラパラと土を手でほぐしたのりしてその感触を楽しむ子もいます。室内の活動とはまた違った楽しみ方をしています。

  

 障がいを持った子供が土に触れて過ごすと落ち着くようになるとか、メンタルの安定にいいという話を聞くこともありますが、正直、科学的な根拠はよくわかりません。しかし、なかなかご家庭では得られにくい経験を、学校帰りにくまさんでたくさんできれば、そしてそれが子どもたちの成長に役立てば、こうした庭での「土いじり」も、存在意義はあるのだと考えています(^_^)。

 

 くまさん横浜で経験するたくさんのことが、将来、いつかきっと何かの形で子どもたちの役に立てれば---くまさん横浜ではいつもそのように考え、子どもたちの活動に取り組んでいます(^_^)。

 


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