プットイン

プットイン


















 

【プットイン】

 

 障がい児の集まるくまさん横浜では、いくつもの療育活動を行っていますが、「指先の巧緻性」の向上は多くの児童-生徒にとって大きなテーマのひとつです。

 

 指先・手先を上手に使えるようになることで、ふだんの生活でも細かな作業ができることになれば、将来、自分で身の回りのことが色々できるようになります。こうした「生活能力」の向上は、自分自身にとって「自立」の手助けになるだけでなく、保護者をはじめヘルパーさんなど生活を支援して下さる周囲の方々の負担を減らすことにもつながります。

 

 こうしたことを目的とした療育訓練の一つに「プットイン」と呼ばれる課題があります。これは文字通り「押しこむ」という意味の作業なのですが、ご覧のとおり、貯金箱のような箱にプラスチックのコインを「入れていく」訓練です。

 これは口の開いている方向にきちんとコインを合わせないと投入ができません。この「指先を使って微妙に形を合わせ入れていく」という行為そのものが良い訓練になるのですね。

 

 くまさん横浜では、様々な形の「プットイン」用道具が用意されています。「貯金箱」のようなものから、入れたコインがタテに重なっていって見えるもの、また、粉ミルクの缶を再利用した、大きい木片を入れるプットインもあります。それぞれの児童の発達の程度に合わせて、最適なものを課題として訓練しています。

 

 くまさん横浜では「訓練している」とはいっても、ご覧の通り、子供たちは楽しそうです。本人たちは「遊び」のつもりで、楽しみながら、自然と訓練になっている---くまさん横浜ではそのような療育活動を目指しています(^_^)。

 


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