法務局へ行きました

法務局へ行きました














 

【法務局に行きました】

 

 くまさん横浜ではふだん、子供たちどうしで遊んだり、職員の指導訓練を受けたりするだけでなく、不定期に「公共機関への訪問」を行っています。これにはいくつか理由があります。

 

 まず「公共の場所で静かにすること」「大声を出したり走ったりしないで、他の方の迷惑にならないようにすること」などの「マナー」を学ぶためです。子供たちは大きくなったら社会に出ていきますが、障害児の場合、大人になってもヘルパーさんなど支援者の手を借りるケースが多いです。その時に「自分以外の人たちに配慮した社会生活を送る」ことを本人が少しでも身につけることは、そうした支援者の負担を減らすことにつながります。

 次に「実際に学校やデイサービス以外の<社会>で、人がどのように働いているかを体感する」ためです。たとえば、オフィスや役所などでは、スーツを着た人たちが、おしゃべりもせず静かに書類を書いていたり、考え事をしたり、パソコンを叩いたりしています。

 おウチや飲食店などでリラックスしているのとは違う人の表情や動作を見て「仕事をすること」の「緊張感」や「集中感」の雰囲気を感じることは、「オトナになること」の一種のイメージとして早くから感じられると良いと思います。

 

 こうした公共機関の訪問は、もちろんご家庭でもできることではありますが、やっぱり家族と一緒だと、子供たちもつい「甘えて」しまいます。そこでくまさん横浜では、お友達や先生とわざわざ「おカタい場所」を選んで訪ねて行きます。

 

 

 さて先日は、子供たちと、横浜地方法務局栄出張所を見学に出かけました。JR本郷台の駅前にあり、くまさんからは車で10分ほどの交通至便な場所にあります。

 法務局は法人や不動産の登記・印鑑証明などを扱う役所ですが、こここそ、子供は誰もいません。訪ねてくる大人も「司法書士」「行政書士」といった士業の先生方や、経営者や不動産などを扱うおカタイ人たちばかりです。

 病院や銀行などと違って子供用の絵本や休憩スペースなどありませんし、トイレの便器だって大人用の高いものばかりです(苦笑)。残念ながら中での写真撮影はできませんでしたが、子供たちがちょっと緊張気味だったのはご覧いただけると思います(笑)。

 でもだからこそ、子供たちにとって、社会にはこうした場所もあるのだ、ということを実感してもらえると良い機になったとくまさんでは考えています。

 

 子供たちが社会に出るために、色々な「経験」をしていくこと。くまさん横浜では、こうしたことを大切にしています。地域の皆様、時々、くまさん横浜の職員と子供たちが街のあちこちに出没いたしますが(苦笑)、どうぞ温かく見守ってください。今後ともよろしくお願いいたします。

 


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