「箸袋折り」と「差し込み」の訓練
「箸袋折り」と「差し込み」の訓練
【「箸袋折り」と「差し込み」の訓練】
3月1日よりスタートした、中高生専用の放課後デイサービス「くまさん横浜NEXT」では、お兄さんお姉さんたちが「就労」や「職業訓練」を意識した、将来に向けた活動を行っています。
「くまさん横浜NEXT」では、小中学生の部屋とは別の部屋が用意されています。机と椅子がずらっと並んだ「教室」「会議室」のようなお部屋では、子どもたちが椅子に着席し、机に向かって座ります。フローリングのクッションフロアの床はマットが敷いていないので、床に座ったり寝転がったりすることはできません。これは、将来、どこの「作業所」「職場」でも、そんなことはできないので、今からそうした環境に慣れておくためです。
写真は「箸袋折り」と「差し込み」の訓練の様子です。折り紙を決められた手順で折り「箸袋」を作ります。そしてそこに割り箸を差して、一膳のセットを作っていきます。今はまだ練習中なので、箸袋の幅が広く、形にもばらつきがありますが、繰り返していくことで習熟していきます。
子どもたちが放課後に立ち寄る放課後デイでは、とても学校ほどの設備も時間もありません。けれども、子どもたちも中学生や高校生になると、少しずつこうした「オトナになる訓練」をする時間が必要になってくるとくまさん横浜では考えています。少しでも「座って作業する」ことに慣れ、将来の作業を擬似的に体験し練習する経験は、きっと将来の役に立つことでしょう。こうした考えに基づいて、くまさんでは「小中」「中高」とデイサービスの部屋を分けて、目的の異なる違った活動をそれぞれ別に行っています。
こうした訓練は、ご家庭ではどうしても「甘え」「慣れ」が出てしまい、なかなか続けることが難しいですから、こうした家庭外の施設で、一定の「緊張感」のもとで訓練した方が練習効果が上がります。1日のうち15分でも30分でも、こうしたことをコツコツと練習し、毎日繰り返し慣れていくことは、子供自身の能力を伸ばし、ひいては将来、ご家族や周囲の介助者の負担を減らすことにもつながると考えています。
3月1日にオープンしたばかりの くまさん横浜NEXT では、現在、中高生の児童-生徒を募集中です。各曜日にまだ空きがありますので、中高生の保護者の皆様は、どうぞお気軽にお問い合わせください(^_^)。
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