って、なぁに?

って、なぁに?


【って、なぁに?】

 

○○○って、なぁに? どんな意味合いをもつの? じぶんにとって。

 

「福祉」と呼ばれている分野でも、さまざまな専門的な言葉が飛び交っています。
わかったようで、わかっていないも、あれこれ。

その言葉がもつ活動・理論・方法論等の概念、定義はたいせつだと思うけど、構えた言葉でなくても、横文字ですまし顔しなくても、

もっと、じぶんに寄った言葉で、身の丈に寄せて咀しゃくして考えることで、社会的な役割参加の意義を得られ、己の腹に収めることができる、ことがあるのではないでしょうか?

 

たとえば、「ノーマライゼーション」。 https://goo.gl/M2K4FH
検索数をみていただくとわかりますが、いまの時代、市民権を得た言葉と言ってもいいのかもしれません。実に多くの人が使っている。でも、この言葉、私には辞書的な説明だけでは入ってきません。

 

で、自分なりの言葉(捉え方)はこうです。

 

「社会的なハンデをもった人が暮らしやすい町(社会)は、ハンデの無い人にも暮らしやすい町だろう」(人の生き難さに眼を向ける町づくりがあるのだから)

「ハンデある人の社会参加・自己実現のための、じぶんができることでのささやかな応援団(者)で在ろう」

 

たとえば、おなじみの「構造化」や「視覚優位」なら、

「環境…活動と場所の仕切る化、区切る化」 「次はなにをすればよいの化」 「【はじめ】と【おわり】をつくる化」など。

 

考え方、捉え方の正否を言っているのでありません。
「たいせつ」と、じぶんが思うキーワードは、一度、じぶんにとってどんなこと? と再考してみることで、まず、じぶんにとってしっくりとわかりやすく、動きやすく(動機づけと)なるのでは、という話です。
福祉に限らず、どんな公私の言葉でも言えることなのかもしれません。

言葉の例から思い出した話ですが、
日本の高齢者人口の高いある町で、認知症の徘徊者のために「この人、そうかも?」と思ったら、気軽に連絡がとりあえるしくみをつくり、機能しているそうです。相互の他助の住民ネットワークを住民自身がつくった。しくみ自体は窓口や当番制など、シンプルなのかもしれませんが、徘徊者への住民意識と生活連携意識を自らの手で高めたことに意義があるのではないでしょうか。

 

同様に、
車椅子生活の方が仕事で「福祉国家」と言われる国に行き、ハード的な環境では日本の方が進んでいると感じたので、地元の同行者に「なぜ、つくらないの?」訊いたそうです。
答えは、「車椅子の人から、公道の段差や階段の昇降などでサポートの声をかけられたら、誰でも気軽に(声をかける方も)応じるから、あまり要らないんじゃない」 とのこと。

誰でも、誰かのなにかの役に立ちたい。小さくとも、何某かのお役立ちになっている。そう思っていたいものです。

 

言葉はその人を構成する、カラダの一部です。

生活に寄せて、じぶんの言葉化することで、できることの積み重ねや大人自身の自尊感情のはぐくみにつながることもあるのだと思います。

この想いをもって向かうのが、私(たち)の目の前に居る子どもたち、です。

 

 

【本日の届けCM】雨と子犬  https://goo.gl/vU8oDa

※カンヌ国際広告映画祭 CM部門­ 金賞受賞

昔、日本代表で審査員を務めた方に直にお話を伺う機会がありました。ほぼ満場一致、ある国の審査員だけが反対しました。その理由は、「これが動物愛護協会のCMなら分かる。でもなぜ、お酒のCMなんだ?」の問いに、ある国の審査員が、「でも、これでお酒が売れるのなら、いいじゃない」・・・で、決まり。お国の文化の違い(当時)ですね。後日談があり、反対した審査員がやってきて言ったそうです。「パーソナル・コングラチュレーション(個人的には、おめでとうを言うよ)」。決勝で2作残ったうちの1作は、この方の国の作品だったのです。

 

このブログは、複数の職員が日々の活動を通して、各自の視点で綴っています。


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