ベイブレード!

ベイブレード!

















【ベイブレード!】

 くまさん横浜ではこの夏から「ベイブレード」が子供たちの間で流行しています。ベイブレードとは、ひとことで言うと「現代版ベーゴマ」です。昔、鋳物で作られて紐で回していたあのベーゴマを、現代のプラスチックやスチール素材で作り、発射ハンドルで回すようにした玩具です。

 もとともはご寄付でいただいたものだったのですが、誰でも簡単にできるため、たちまち子供たちの人気玩具になりました。ハンドルにベーゴマをセットし、発射すると「ギュイーーーン!」という音とともにすごい勢いで高速回転しながらコマが飛び出します。何人かで同じ台の上に発射し、普通のコマのようにぶつけ合って、相手を台から弾き飛ばすか、先に相手の動きを止めた方が勝ちです。

 ベイブレードは、コマをきちんとツメにセットし、角度やスピードを考えながらハンドルから発射して回し、敵のコマに当てる・・・といったいくつもの難しい要素が楽しく鍛えられるため、子供たちに積極的に遊んでもらっています。

 またさらに「相手と競技する」遊びですので「お友達と上手に一緒に遊ぶ」という対人コミュニケーションの訓練効果もあります。キチンと順番を守ったり、ルール通りにやらないと、お友達とは遊べないからです。自分がやりたいのをぐっと我慢してお友達の番が終わるのを待つ。こうしたことも子供たちにとっては大事な訓練なのですね(^_^)。

 最初は指先を上手に使って「発射」に慣れてもらうのですが、遊び方をひと通り覚えると、子供たちは自ら一生懸命いろいろな工夫を始めます。

 昔のコマ遊びはコマや軸を削ったり、重りをつけたりしてバランスを変えていたものが、ベイブレードはそれを部品の交換だけで手軽にできるようになっています。そのため、自分の戦略に合わせてパーツを組み合わせ、色々工夫ができるようになっています。こうしたことまで工夫を始めだすと、子供どうしとはいえ結構レベルの高い戦いとなり、職員も負けることが良くあります(笑)。

 核家族が主流となった現代では、子供の遊びはTVゲームやスマホなどになり、なかなかそうした「人とのふれあいやコミュニケーション」を学ぶ機会が減ってきています。これは健常児か障がい児か、あるいは所得が高いか低いか、などといったことには関係がありません。

 くまさん横浜では、療育活動をこうした「子供たちが夢中になれる」遊びの中で行っています。子供が必要な技術や社会性を獲得していくには、大人が「講義」「指導」するよりも、こうして夢中になれることの中で学んでいく方が望ましいと考えているからです。またこうした共同作業を通じ、学校や学区を超えたお友達ができることも多く、子供たちの間で地域を超えた友情や連帯感などの感情も育つケースが多いです。

 

 くまさん横浜では、地域の子供達にとってこうした成長の場になれるよう、意識した活動を行っています(^_^)。


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