リンゴのおやつ

リンゴのおやつ






















 

【リンゴのおやつ】

 

 冬になり、リンゴの美味しい季節になりました。くまさん横浜では毎年この時期になると、おいしいリンゴがおやつに出る日があります。施設長が長野市の別荘でリンゴ農家に委託栽培している、特別な有機栽培のリンゴがおやつに出るのです。東京のデパートや果物屋で1個500円で売られている高級なリンゴです。

 

 ご覧のとおり蜜がびっしり入っていて、甘いこと、甘いこと! 果汁がたっぷりで、一口噛むと口の中に甘さとさわやかな酸味が広がります。フルーツ好きな子でなくてもほっぺが落ちるほどの美味しさで、大勢の子供達が夢中になって食べてくれました。

 

 長野市は長野県でも「北信地方」に分類され、横浜とは気候が随分違い、冬は家の中でも吐く息が白く、積雪は30センチ以上になります。積雪と言っても、風が吹くと吹き溜まりができるほどさらさらの雪です。当然水道管は凍ってしまうので、横浜に戻るときには家中の水道管から「水抜き」作業をします。(住んでいる方は、水道管に電熱線を巻いています。)

 

 その長野市街・県庁前から車で15分ほど、県道長野戸隠線を戸隠方面へ登ったところに、くまさんに持ってきたりんごの木がある「芋井地区」があります。ここは、標高650m~800mの中山間地と呼ばれ、山の斜面の所々に家々が建っていて、それ以外の土地にはリンゴの木がたくさん植えられています。地区の中心にはJAの「共選場(共同でリンゴの選果をする専用の施設)」があり、収穫時期には直売会も開催されます。

 

 リンゴは栽培に手間がかかり、花が咲いて一つ一つ手作業で受粉させて実った実を、緑色のピンポン球大のうちに8割弱を落としてしまいます。その後も、施肥や消毒、葉っぱ取りや、実を太陽に当てるために回すといった手作業があり、その間に落果、鳥害・虫害などで、1割が出荷できなくなってしまいます。結果的に、春に実ったりんごの内の1~2割弱程が出荷されるというわけです。毎回その選びぬかれた貴重なリンゴを、くまさん横浜では子供たちのおやつに出しています。

 

 今回くまさんで子供たちに食べてもらった写真のリンゴは、おなじみの「ふじ」ですが、他にも「シナノゴールド」「シナノスイート」「ぐんま名月」「紅玉」といった種類もあります。

 

 いつもリンゴは施設長がご家族で収獲に行っており、くまさん横浜の子供たちのおやつのためにと、施設長のお子さんたちが一生懸命取ってくれました。

 

 くまさん横浜は、大企業の「フランチャイズ」や「チェーン店」のデイサービスではありません。こうして職員たち全員がひとりひとり「手作り」で障がい児の療育活動にあたっています。くまさん横浜が目指しているものは「それぞれの子供たちに寄り添った、あたたかな支援」です(^_^)。

 

 


※くまさん横浜では、児童の写真は保護者の許可を得て掲載しております。
当ページで使用している写真の無断コピー/使用はご遠慮ください。