シンクロニシティとラッキー。

シンクロニシティとラッキー。


「幸も不幸も、心一つの置きどころ」(中村天風)という言葉があります。

知っている方もいると思いますが、人はそれぞれで、生まれも育ちも、子どもたちなどの家族の状況など、置かれた環境が違います。人間は、生まれる時点で自身が

環境(心身の状態を含めた)を選べないので、誰もが同一や「平等」といった環境にはありません。上記の言葉を私的環境の中でこんなふうに解釈しています。

周囲には、子どもが心身たくましく、頭脳明晰・優秀で、親の経済力もあり、順風満帆にみえる家庭もあります。一方で私は、小学生時の子どもの発達過程に課題や不安を感じ、ある「親の会」に属し、10年近く経った今も、子どもが今年、学校を変わったり、自身の社会での生き難さにぶつかりながら、一緒に凸凹して暮らしています。今後もそうでしょう。引き続き、考え、動かなければいけないことが多くあるのでしょうが、それを「意識的に考えることで、新たに出逢う人や風景がある」と。

親の会に属した際、単に月ごとの会報をもらうだけでもよかったのですが、運営委員会参加自由の言葉に引かれ、恐る恐る野郎一匹が「母の巣」に参加し、進学進路情報会等の運営メンバーを引き受けたりした時期がありました。

親の会の現場ではどんなことが話し合われ、どんな悩みをもち、どんな機関・専門家・団体とつながっているのか?などを、生の声で訊きたい想いがあったのです。リアルにつながることで、リアルの場から又、新たなつながりや事興しが生まれていく。そこにわが身と時間を置くことで、持続的に育まれるものがある。

生の情報や関係づくりに関する経験と子を思う行動力において、当事者である親が現場のプロであるはずですが、言えば当たり前のことですが、でも果たしてそうなのか?

子どもの発達の課題があるからこそ、知り得る場所や人、物事がある。

このことを意識的に考えることって、たいせつ。

「シンクロニシティとラッキー」…「意味のある偶然」が起こる基は、必ず想いをもった人の行動にある。そう信じています。

子どもに順風満帆な生活を送らせたい。親としての願いはありましたが、発達の特性の中で、たぶんそうはいかず、根っこで変えようのない部分もあるでしょう。

だからこそ与えられた環境をどう考え、動くかということが、より必要にもなり、

笑顔をひろげることにもなるのでしょう。

くまさん横浜にはいろんな立場の職員がいます。私のブログ記事では活動自体のことにはあまり触れていません。それは別の職員が丁寧に伝えているので、個人的には想いという部分での発信が多いです。全員に伝われというより、一人でもいいから、今日を生きる保護者の方の、見知らぬ誰かの1ミリの前進力になればとの想いです。感じ方の違いはあると思いますが、何卒、意を汲んでいただき、ご容赦ください。

※くまさん横浜のブログは、複数の書き手が様々な視点で日々の活動を綴っています。


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