ペットボトル剥がし
ペットボトル剥がし
くまさん横浜では、日常生活の動作訓練、つまり「生活で直接役立つことの訓練」を重視しており、楽しい訓練が幾つもあります。その中の一つ「ペットボトル剥がし」をご紹介しましょう。
これは単に「ペットボトルのラベルを剥がす」作業なのですが、実はいろいろな訓練要素が含まれているのです。
まず最初は何といっても「観察力を身につける」訓練です。というのは。ペットボトルにぴったり貼り付いた薄いラベルは、切るとっかかりにするための「コーナー」や「ミシン目」があります。そこを見つけないと、いきなり手ではちぎれないのですね。最初はどこがとっかかりになるかなかなかわかりませんが、先生と一緒に注意深く見ているうちに、分かるようになってきます。
そして次に「指先の巧緻性」の訓練です。とっかかりを見つけたら、そこから上手に力を入れて裂いていきます。小さいラベルの端を上手に指先でつまんで力を入れ、引っ張っていかないといけません。これ、ラベルやボトルの形状によって指先の力の入れ具合や方向をコントロールしないといけません。意外になかなか難しいのです。
そして最後は剥がした「ラベル」と「ペットボトル本体」を分けて捨てる「分別」の訓練です。まず「1つのものが2つになった」という認識をしっかりと確認し「それぞれを別々のカゴに入れる」という練習を行います。これはたとえば、日本ではどこの街で暮らしても「ゴミの分別」が必要です。将来の社会生活に必要な、そうした感覚を養っていきます。
この「ペットボトル剥がし」、こうした様々な要素を訓練するよい活動です。もし機会があればご家庭でもぜひやってみてください。意外にこの訓練が大好きになり、夢中になって児童もいます(^_^)。
くまさん横浜では、こうした日中活動を、児童たちが楽しみながら毎日行っています。
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