支援介助法のセミナーに参加してきました

支援介助法のセミナーに参加してきました

















 週末に、東京都内で「支援介助法」のセミナーにくまさん横浜の施設長が参加してきました。

 

 「支援介助法」とは、発達障害や知的障害の人がパニックを起こした時の誘導方法として開発された介助技術です。

  自分も相手も傷つかないことを基本として、身体に負担を掛けない力の使い方や、相手の力を利用すること、また、あまり意識しない身体の能力を生かす方法などで構成されています。

 特に知的障がいでパニックになった子どもに有用ですが、落ち着きのない子や高齢者の介護、リハビリテーションにも活用できます。

 

 開発者の廣木道心(ひろき・どうしん)先生は、介護福祉士でヘルパーのお仕事をされていらっしゃるかたわら「護道」という武道の宗家で「相手を傷つけずに制する」技を教えていらっしゃいます。実は、ご自身のお子さんが自閉症で障害を持っていらっしゃり、お子さんを育てる過程で、そうした格闘技の技術を介護支援の技術に結びつけてこの「支援介助法」を開発されました。

 

 セミナー当日は、単なる「座学」だけではなく、実技に多く時間が割かれ、隣席の参加者と手を取りあって実際の技術を試してみたりできる、中身の濃い内容でした。

 

 障がい児の集まる現場では、実際にパニックになる子どもたちがいます。もちろん、それを暴力でねじ伏せるわけには行きませんが(それでは「児童虐待」になってしまいます)、一方で子どもたちの「引っぱたき」「噛み付き」「引っかき」などの他害/他傷行動から、他の児童や職員の安全も守らなければなりません。

 

 今回のセミナーでは「間合い=距離の取り方」「相手の足を停める」など、武道のエッセンスをベースにした対処法や体の使い方をいくつも学ぶことができました。こうした介護の技術が、もっともっと、障がい児/者の現場に浸透してほしいと思いました。廣木先生、ありがとうございました。

 

◆廣木道心先生「護道」オフィシャルサイト

http://go-do.net/

◆支援介助法協会

http://shienkaijoho.com/index.html

 


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