学校・学年の違うお友達ができます

学校・学年の違うお友達ができます

























 くまさん横浜では、いろいろな日中活動を行いますが、特に小学生のうちは「社会性」を身につける「集団療育」を意識した活動を行っています。

 

 これには理由があります。

 

 なぜなら、将来、子どもたちが何をするにしても、彼らは「社会=集団」の中で生きていくわけですから、その時に「集団にきちんと参加できる」ための訓練が必要だからです。

  人は一人では生きていけません。そして社会には家族だけではなく、いろいろな人がいます。くまさん横浜の児童たちも、近い将来、性別も年齢も考え方の違う人達と「一緒に」いろいろなことができるようになる必要があります。

 そんな時には、自分の意見が通らない時もあり、「がまん」をしなくてはいけないこともあるでしょう。「順番」も守らなくてはいけませんし、「力ずく」で自分のわがままを通すことはできません。いやでも、先生やリーダーの言うことに従って、組織の中での役割を果たさなくてはならないこともあるでしょう。そして、こうした訓練は、幼いうちから経験したほうが良いと私達は考えているのです。

 

 もちろんこれらのことは、午前中に学校でも訓練されてきていることです。しかし私たち放課後等デイサービスでは、もっと幅広いお友達との交流が可能なのです。

 

 現在、くまさん横浜には地域の7つの小中学校から児童が集まってきており、上は中学3年生から下は小学1年生まで、障がいの種類や程度もそれぞれバラバラです。学校も学年も性別も住んでいるところも家庭環境も・・・・まったく違った子どもたちが、午後の時間を集団で一緒に日中活動を行っており、学校とはまた違った層のお友達と交流をしています。

 

 こうしたことから、くまさん横浜では、よく学校の違うお友達ができます。くまさん横浜は個人情報の保護を大事にしていますが、もしご本人どうしがご希望になった場合、双方の保護者の了解を得た上で、連絡先をお伝えしたりもしています。中にはお休みの日にお家どうしを行き来して家族ぐるみでお付き合いされている「仲良し」もいらっしゃるようです。

 こうした「地域」を軸とした障がい児どうし(+保護者どうし)の交流に、くまさん横浜が少しでもお役に立てれば、これほどうれしいことはありません。

  

 子どもたちは、学校を卒業しても住まいの地域を卒業するわけではありません。彼らが将来大人になった時、「学校の同窓生」以外に、近所に「くまさんで知り合った仲良しのお友達」がいることは、彼らと保護者の皆様にとってきっと人生のプラスになることでしょう。そしてそうした場を提供することが、私達の役割の一つなのだと信じております。

 


※くまさん横浜では、児童の写真は保護者の許可を得て掲載しております。
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