ダンボールのお風呂

ダンボールのお風呂









 くまさん横浜では色々な日中活動を行っておりますが、いくつかのテーマの中のひとつに「児童に素材を与える」というものがあります。これはできるだけ加工していない「素材」をポンと児童に与え、自由な想像力や工作の能力を刺激することが目的です。

 当初は職員たちも「何か遊ぶものを作ってあげないと遊べないんじゃない?」「遊び方を教えてあげないと遊べないんじゃない?」などと思っていたのですが、

実際にいろいろな「素材」を与えてみると、なかなかどうして、子供たちは自由な発想で素材を上手に使って自由に遊んでくれるのです。

 

 実は一番人気なのはダンボール。どこにでもあるダンボール箱をカッターで切り開いて、ただポンと置いてみます。そうするとあれこれいじってみたり、乗っかってみたり、ちぎってみたり・・・とみんないろいろなことを始めます。(^_^)

 写真は、池端先生がいくつかのダンボールを試しにガムテープでつなぎあわせて「囲い」を作ってみた時のものです。これがはからずも大人気で、みんな我れ先にとこの中に入りたがりました。児童によってはクッションを持ち込んだり、中で本を読んだりする子もしいます。たくさんの児童が狭い中で押し合いへし合いして入り、まるでお風呂のようになりました(笑)。

 
 池端先生によって「ダンボール風呂」と名付けられたこの遊びですが、そう言えば自閉症の児童などは「囲まれた狭い空間」が好きで、特にパニックになった時にはトイレや押入れなどに入って落ち着く、という子が多いことと関係があるかもしれません。

 障がいがあるとはいえ、子供は子供。みんな笑顏でキャッキャとはしゃぎながらダンボールのお風呂で騒いでいる様子を見ると、子供たちの自由な想像力はすばらしいなあ、とつい職員たちも目を細めてしまいます(^_^)。


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