雑巾がけレース

雑巾がけレース

















 くまさん横浜では、障がい児の将来を考え、日中活動の中で「実際の生活で使う技術の訓練」を重視しています。

 

 その代表的なものが掃除です。掃除は施設のビルの階段や廊下などをホウキで掃く「外掃除」もありますが、室内では主に「雑巾がけ」を行っています。もちろん単なる「掃除の時間」ではつまらないので、職員が工夫し「雑巾がけレース」という楽しい遊びの活動にしています(^_^)。

 

 雑巾がけレースは、文字通り、数人の児童がヨーイドンで雑巾がけを行い、1着を競うレースです。幸い、くまさん横浜の床は水拭きできる訓練マットが敷いてあるため、濡れた雑巾がするすると滑り、雑巾がかけやすい床になっています。

 場合によっては折り紙で作った賞品が出たりすることもあり(これも児童に作ってもらいます)、なかなか皆で盛り上がります。児童によっては「バケツでの雑巾ゆすぎ-洗い」ができる子もいますから、手先を使いながらバケツの中で上手に雑巾を絞り、水がきれい/汚いの変化を観察させる訓練をしています。実はこれは、知的障害の子にはなかなか難しいんですね。

 

 しかし、こういったタイムや先着順を競う「競技」にすると、児童たちは喜んでレースに参加してくれます。くまさん横浜の指導訓練室は、幸いL字型になっていて、2方向に約10mずつのコースが取ることができ、走りがいがあります。途中で追い抜いたりする様子も見られ、周りで見ている子たちも応援する、白熱の展開となります(笑)。

 くまさん横浜では、将来、子どもたちが社会生活を送る上で役立つ技術を楽しみながら身につけられるよう、工夫しています。毎日こうした作業や訓練を放課後に少しずつでも積み重ねることで、子どもたちの将来に少しでも役立てられるといいなあと職員たちは考えています。 

 


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