【ちょっと変わった避難訓練】
【ちょっと変わった避難訓練】
9月は防災の月。くまさん横浜では、毎年3月と9月の「大震災の月」に児童たちが避難訓練を行います。
この9月は、来週から実際の避難経路を歩いて地域の防災拠点や「いっとき避難場所」に行く訓練を行いますが、それに先立ち先週末に「避難所生活訓練」というちょっと変わった訓練を行いました。
これは簡易トイレを使ったり、非常食を食べたりして、模擬的に避難所での不便な生活を擬似的に体験する活動です。
まずは「簡易トイレ」です。段ボール製の簡易トイレにビニール袋をはめ、そこにお尻を乗せて座ってみます。「地震のときはこれでトイレするんだよ」と言われても、何のことかわからない子が大半ではありますが、先生に言われて何となくちょこんと座ってくれました。
中高生になると、その中に用を足したあとで「凝固剤」をフリフリできる子もいました。 そして用足し(のマネ)が済んだら、ビニールを自分で縛ってゴミ箱に持っていくところまでが一連の作業です。中には嫌がって座れない小学生もいましたが、みんな先生に手を添えられながら頑張りました。
その後、おやつは「火を使わない調理」の体験です。
「アルファ米」というお湯だけでご飯が出来上がる乾燥米のパックに、それぞれポットのお湯を注ぎます。30分ほどしてでき上がったらそこに「塩昆布」「ゆかり」などを入れて混ぜご飯を作りました。それをラップで手にとってニギニギとおにぎりを作ります。
そして並行してサラダも作りました。 レタスや人参などをちぎってビニール袋に入れ、そこにコーンやシーチキンの缶詰を入れます。上からマヨネーズを入れて袋をモミモミしたら「即席サラダ」の出来上がりです。
こうしてこの日は調理器具などを使わないおやつを作り、それをみんなで食べるおやつとなりました。なかなかみんな神妙な面持ちでいつもとは違うおやつを味わっていました。
もちろん、くまさんでこうしたことを一度やるだけで震災への対応が身につくわけではありません。が、何度も何度も毎年繰り返すことで、少しでも震災時への「非日常」の対応に慣れてくれればいいなと考えています。
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