【「おもろ」さんに見学に行きました!】

 【「おもろ」さんに見学に行きました!】

 くまさん横浜NEXTの中高生たちにとって、夏休みの大切な活動である「事業所見学」。この夏、最後の見学先として、港南区上永谷にある生活介護事業所「おもろ」さんを訪問させていただきました。

 こちらは、くまさんの卒業生も通っている事業所で、日頃から交流をさせていただいております。今回も保護者の方々が同行され、この夏の事業所見学シリーズのフィナーレとなりました。

 見学は1階の作業風景から始まりました。受注されている部品の組み立て作業では、利用者さん一人ひとりの特性に合わせて、作業量やペースが調整されていました。環境への細やかな配慮も印象的で、広いスペースでは約10名の方が、また集中しやすい狭いスペースで1名の方が作業されており、それぞれに最適な環境が提供されていました。

 2階へ移動する階段には、利用者さんの工作作品や外出時の楽しそうな写真が展示されており、職員のみなさんの愛情が感じられました。また2階の昼食スペースと休憩・クールダウン用のスペースにも、天井から吊り下げられた多数の作品があり、施設全体が家庭のような温かい雰囲気で飾られていました。

 昼食はキッチンでは利用者さんがお味噌汁を作り、ご飯も利用者さん自身が炊いているとのこと。宅配弁当などではなく「手作りの温かい昼食」が提供されている様子に、保護者の方からも「すばらしいですね」と称賛の声がありました。昼食後の片付けから歯磨きまでの動線もしっかりと整備されており、日常生活のリズムが大切にされていることが伝わってきました。

 室内見学の終了後は、保護者の皆様からの質疑応答の時間も取っていただき、充実した見学となりました。

 今回の見学を通じて強く感じられたのは、「おもろ」さんが単なる活動の提供にとどまらず、利用者一人ひとりが心から楽しめる環境、安心して生活できる環境づくりをされていることでした。まるで「第二の家庭」のように、すべての利用者さんを受け入れる包容力のある運営姿勢が随所に表れていました。

 また、長期的な視点での支援を念頭に置き、利用者さんとの相性を大切にしながら、ご家庭や学校、関係機関など外部との連携による総合的な支援体制を構築されている点も、安心して通える環境づくりの重要な要素だと感じました。

 障害者にとって「成人の事業所」が「学校」と大きく違うところは、「卒業」がないことです。また障害者の場合、様々な理由から健常者のような「転職」は少なく、一つの事業所に10年、20年という単位で通うケースがほとんどです。

 そうなると、そこで過ごす時間や場所は単なる「職場」「勤務先」ではなく、文字通り「人生の一部」になっていくため、単に「時給(工賃)」「交通の便」等だけでは決められません。

 特に重い障害者の場合は、本人が選択したり希望を伝えられない場合も多く、保護者をはじめ周囲の支援者がより多くの情報を収集し、本人の適性を見極め、できれば実際にいろいろなところに足を運んで「本人にとって一番良い選択」をしていく必要があります。

 しかし保護者だけではそうしたことを行うことは難しい場合も多く、くまさん横浜では中学生・高校生とその保護者を対象に、こうした活動を毎年行っています。

 今年の夏休みも、横浜市内から事業所を選び、B型作業所を2軒、生活介護事業所を3軒、グループホームや入所施設を3軒と、合計9軒の事業所見学に保護者とともにお伺いました。業種や規模や内容、立地や条件など様々でしたが、どれもすばらしい事業所で「ぜひ見ておくべき」事業所ばかりでした。

 こうした活動を通じ、子どもたちと保護者の皆様がまたひとつ「卒業後」の将来への具体的なイメージをより持っていただけたかと思います。

 今年も快く見学を受け入れてくださった「おもろ」の横山施設長様、そして職員の皆様、ありがとうございました!


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