【港南区の生活介護事業所・HoneyBeeさんに見学に行きました!】
【港南区の生活介護事業所・HoneyBeeさんに見学に行きました!】
先日、くまさん横浜NEXTの中高生たちが、港南区にある生活介護事業所「HoneyBee」様へ事業所見学にうかがいました。今回の見学も保護者の方と一緒に行きましたが、お盆期間中ということもあり、お父様方のご参加が見受られました。
当日は大人の障害者のみなさんが「ペンライトの中に入れるパーツの選別」という仕事に一生懸命に取り組んでいらっしゃり、その様子を横から見学させていただきました。数や色の概念の理解がある方、単純作業に集中される方など、それぞれの理解度と特性に合わせて机での作業が細やかに分かれており、ひとりひとりに寄り添った支援の在り方を実感することができました。
特に印象的だったのは「職員の方による愛情に満ちた場」の姿でした。
当日、見学児童の一人がイタズラで水の蛇口をひねって水を出し「感覚遊び」をしてしまったり、トイレに行ってしまったりしましたが、障害特性ということを理解していただいた上で優しくご対応いただきました。また、商品のパーツを掴んでしまった場面では、カウントダウンをしながら手から離させるなど、行動の背景を理解された優しい対応をされている様子を拝見し、専門性の高い支援を実感しました。
また作業見学後の説明の中で、みなさんが作業工賃から積み立てを行い、それを活用してイベントを企画されているというお話もありました。このような取り組みにより、皆さんのモチベーション向上につながっているというお話は、こちらが利用者のみなさんにとって単なる「居場所」「お金を稼ぐ場」ではないことを実感させられるお話で、感銘を受けました。
参加された保護者の方からは、以下のようなご感想をいただきました。
「HoneyBeeさんが良いなと思うところは、三好さんの『社会人として』という考え方、愛情ある指導と支援、通いの練習に適した我が家との位置関係(バス一本と徒歩、季節により歩きだけでも可)というところです。」
HoneyBee様は他にも「赤い羽根街頭募金」への参加、近隣施設への外部販売、他団体との交流など、社会参加の機会を積極的に提供されており、また「避難訓練・防災訓練」の定期実施により、災害時への備えもしっかりと行われており、多くの点で保護者のみなさんが「安心できる事業所」と感想をおっしゃっておられました。
今回の見学では、子どもたちの将来の選択肢としての「生活介護事業所」の場を、保護者の方と一緒に見て、実際を肌で感じることができた貴重な機会となりました。
障害ある子どもたちが、学校を卒業後に「どこに行くか」かは、とても大きな問題です。健常児でも「就職」は大変なことですが、障害児の場合そもそも「求人数」が大変限られているだけではなく「通勤ができない」「作業内容が合わない」など多くの問題があり「卒業後に自分に合った就労をする」ことは本当に大変です。
皆さん真剣な眼差しで熱心に説明を聞かれており、なんと保護者の方との質疑応答は1時間近くにも及びました。しかしHoneyBeeさんは時間で打ち切ることなく、質問の全てに熱心にお答えいただき、大変充実した見学会となりました。
くまさん横浜では、中学生になったらスグに将来の準備を始められるように、中学生になったらこうした「事業所見学」の機会をご家庭に提供しています。
中学生になれば「卒業」はもう5、6年後。どんな子でも時が来れば必ず社会に出ていかなくてはなりません。そしてそれはあっという間にやってきてしまい、多くの高3の保護者が「もっと早くから準備しておけばよかった」と口を揃えておっしゃっています。
もちろん学校でも就労支援や準備はしていますが、それだけでは足りないところ、学校では見学に行けないところなどの機会提供をすることも、障害児の人生をサポートする放課後等デイサービスの役割とくまさんでは考えています。
HoneyBee様の三好施設長様はじめスタッフの皆様、業務中のお忙しい中にも関わらず、くまさん横浜の見学を受入れていただき、誠にありがとうございました。また丁寧で優しいご対応にも心より感謝申し上げます。ありがとうございました!
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