【「SELP杜」さんに、みんなでお邪魔しました!】

【「SELP杜」さんに、みんなでお邪魔しました!】

 くまさん横浜ではこの夏休みに「子どもたちの社会性を育む」活動を多く企画しています。

 先日は栄区にある大きな社会福祉法人「ル・プリ」様の「SEP杜」という事業所に、2日間にわたりみんなでお邪魔しました。こちらの「SELP杜」さんは、B型作業所で食品製造や陶器製作などを手掛けている大きな事業所です。

 1日目は「くまさん横浜NEXT」の活動で、中高生たちが保護者同伴で事業所を見学させていただきました。1Fのパン工房だけでなく2階の豆腐工房、陶芸工房なども拝見し、実際に大人の障害者が働く様子や、その設備・施設などを見学させていただきました。同行のお母様方が熱心にメモを取り、たくさん質問されている様子が印象的でした。

 見学後、1Fのカフェでお茶をさせていただき、実際に皆さんが作ったアイスやケーキなどを、陶芸工房で作ったお皿やコップでいただきながら、親子で「大人の障害者が働いている場所」を見ていただきました。
 「社会に出る」期限を間近に控えている中高生たちにとって、少しでも「卒業後の就労」のイメージを親子で持っていただく機会になればよかったと思います。

 実はこちらのSELP杜さんには、学生時代にくまさんに通っていた、いわゆる「OB・OG」が実際に何名か「就職」して働いています。納豆の製造担当だったり、べーカリーで「チョココロネ」を作っていたりと持ち場は様々ですが、こうしたご縁もある事業所です。

 そして翌日は、そのカフェに小学生たちがお昼を食べに行きました。

 くまさんは重い障害ある子たちばかりですから、特に小学生たちはフォークやスプーン使いが難し

く、お皿に手を入れてしまったり、「いただきますまで待つ」などが難しかったり、奇声を上げたり、室内を走り回ったり・・・と、なかなか食事一つとっても困難が多いのが実情です。中には「うちの子は外食には連れていけません・・・」と保護者がこぼされるお子さんもいます。

 でもだからこそ、小さいうちから「公共の場所で食事をする」マナーやふるまいを覚えることはとても大事なことで、くまさんでは夏休みの機会にこうした「外食体験」の活動を行っています。

 原則として子ども2名に職員2名がつき、重い子の場合は1:1でつき食事介助をします。当日はカフェを貸切にさせていただき、一緒にお昼を楽しみました。事前に選んで予約しておいたオムライスやカレーライス、ビーフシチューなどが運ばれると、みんな大喜び! 子どもたちからは「おいしいー」と嬉しい声が聞かれました。

 また当日は、たまたま出勤していた「チョココロネ担当」のくまさんOBとも再会することができ「おー!お久しぶり!いくつになった?」「もうハタチだよ!」とくまさんの職員と懐かしの再会を果たす場面もあり、温かい時間が流れました。
 
 子どもたちは時が来れば学校やくまさんを卒業し「社会」に旅立つ時が来ます。夏休みのように時間

が取れる時に、そうした「オトナの社会」と交わる機会を設けることは、子どもたちにとって貴重な体験になるとくまさんでは考えています。

 2日間にわたり、今回の活動企画をアテンドいただいた「SELP杜」管理者の藤田様、また社会福祉法人「ルプリ」本部の榎様、本当にありがとうございました。またぜひみんなで遊びに行かせてくださいね!


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