【保土ヶ谷区の社会福祉法人「幸会」様に事業所見学に行きました!】
【保土ヶ谷区の社会福祉法人「幸会」さんに見学に行きました!】
くまさん横浜では、中高生たちが夏休みに「事業所見学」活動を行っています。これは、学校卒業後の進路を見据え、実際に成人の障害者の事業所を訪問見学し、子どもたちが作業体験をさせていただく活動です。
この活動には希望される保護者の方にも参加していただいており、我が子が「実際に大人の作業所で作業をする様子」を見ていただけることになっています。平日にもかかわらず、お仕事を休んで参加される熱心な保護者の方もいらっしゃり、親子での「大人の事業所」体験の貴重な機会となります。
今回は保土ヶ谷区の社会福祉法人・幸会(さいわいかい)様を訪問しました。幸会様はくまさん設立当初より、もう10年以上にわたってくまさんのこうした活動にご理解いただき、ご協力いただいている旭区の社会福祉法人様です。
今年もご厚意により、「タキオン」の事業所見学をさせていただきました。「タキオンブライト」という名前のB型作業所と、「タキオンライフ」というグループホームを見学させていただきました。
最初に保護者も交え、障害ある子どもたちに「卒業後」にどんな人生が待っているのか、通学と就労(通所)の違い、などといった社会福祉制度の全般をわかりやすく説明いただきました。
そして実際の作業を体験させていただきましたる。成人の障害者の方々が毎日仕事としてやる作業と同じものをご用意いただき、生徒たちも同じ作業を体験させていただきました。
就労後の「お仕事」では、学校やくまさんでの「作業練習」とは違い、高い精度が求められます。当日は「デコレーションケーキの底に敷く台紙」を数を数えて仕分けしていく作業や「ガス給湯器の解体と部品の分類」などをやらせていただきました。どれも実際に大人の障害者がタキオンさんで仕事としてやっている作業です。
子どもたちはタキオンの支援員の方に助けられながら、真剣な面持ちで作業してくれました。またそれをそばでお母様方が真剣に見ている眼差しがとても印象的でした。
また「タキオンライフ」と呼ばれるグループホームも見学させていただきました。仕事が終わったあと、どのような場所で寝たり起きたりし、食事やお風呂はどうしているのか、といった「生活の場面」についても実際の場所でご説明いただき、お母様方は熱心に説明を聞き、質問されていらっしゃいました。
タキオンさんのグループホームは全室個室で、バス・トイレ・簡易キッチン付きの「ホテル仕様」となっており、プライバシーが十分に確保されたすばらしい住環境です。実際の設備や施設を見ることでお母様方も「将来の我が子の人生」を具体的にイメージしていただく機会となりました。
くまさんでは、健常者より難しい障害者の「就労」は、中学に入ったらもう考え始めるべきと考えており、中1の夏休みになったら、保護者の方にこうした機会をご案内しています。この夏休みは全部で7軒の「事業所見学」がご用意されており、全てに参加される熱心な保護者もいらっしゃいます。
今回の見学実施にご協力いただきました幸会様、タキオンルミナスの小清水様、心より感謝申し上げます。また暑い中、ご参加いただいた保護者の皆様、ありがとうございました!
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