【藤沢市の大庭城址公園に遊びに行きました!】

【藤沢市の大庭城址公園に遊びに行きました!】

   桜の花びらが散り、若葉が芽吹く爽やかな春の一日。先週末の土曜日、くまさん横浜の子どもたちは合同(小学生から高校生まで)で、藤沢市の大庭城址公園へ遠足にお出かけしてきました。緑豊かな約12ヘクタールの広大な公園に、子どもたちの笑い声が響き渡りました。

 この公園は山城の跡地に作られているため、長い階段や坂道を登った丘の上に公園があります。子どもたちにとっては少し大変でしたが、それも良い訓練となりました。

 子どもたちは様々な遊具に挑戦。特にローラー滑り台では、勇気を出して滑り始めた瞬間の表情が一瞬緊張から喜びへと変わり、着地地点では満面の笑みを浮かべていました。目をキラキラと輝かせながらターザンロープに挑戦する子、複合遊具でバランス感覚を養う子、また虫や落ち葉などに興味があり、じっとしゃがんで地球と遊ぶ子(笑)。また、公園の隅に出てきたリスを追いかける子もいて、それぞれが自分のペースで思い切り体を動かしていました。

 1時間ほどたっぷり遊んだら、みんなでブルーシートを広げ、持参したおやつタイム。青空の下、風を感じながらのピクニックは特別な味わいでした。暑くもなく寒くもないちょうどよい新緑の季節に、外で食べるおやつはふだんよりもひと味もふた味も違う、美味しいおやつとなりました。

 くまさん横浜は利用児童の約9割がA1(最重度)・A2(重度)の「重い」お子さんです。、また約1/3が強度行動障害の認定を受けており、ご家庭でなかなか「外出」が難しいお子さんが少なくありません。だからこそ私たちは、子どもたちに「外の世界」での体験を積極的に提供しています。外出活動は単なるレクリエーションではなく、子どもたちの成長に欠かせない大切な機会なのです。

 知的障害のあるお子さんの外出活動には、多くの目的があります。体力の向上はもちろん、荷物を持って歩く練習や歩行ルールの習得など、日常生活での自立につながる要素がたくさん詰まっています。また地域の方々との交流が生まれる機会にもなり、社会とのつながりを育む貴重な時間となります。

 一方で子どもたちが安心して存分に遊べるよう、当日は児童数20名に対して職員14名の万全の態勢で臨み、十分に安全を確保しながらの実施となりました。

 くまさん横浜は重い知的障害のあるお子さんたちの「できること」を増やし、豊かな経験を積み重ねる場所であり続けたいと考えています。一見すると「難しい」と思われがちな外出活動も、私たちにとってはお子さんの「成長のチャンス」となります。

 まずは安全を第一に、そして「楽しい」という感情を大切に。お子さんの「初めて」を一緒に見守り、小さな成長を喜び合える場所。くまさん横浜はこれからもそんな場所であり続けたいと思います。


※くまさん横浜では、児童の写真は保護者の許可を得て掲載しております。
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