【支援介助法の研修会を行いました】

 

【支援介助法の研修会を行いました】

 先週末の金曜日に「支援介助法」の職員研修を開催しました。この技術は、障害を持つお子さんたちがパニックになった際に「力で押さえつける」のではなく、お互いに傷つかないように誘導し事態を収束する方法です。この研修にはご契約の保護者の方もご参加いただくことができます。この技術の開発者、廣木道心先生(介護福祉士)を大阪からお招きして開催しました。

 当日はくまさんの職員や保護者だけでなく一般の方のご参加もありました。特にNHKの武道番組「明鏡止水-武のKAMIWAZA-」のプロデューサー・森脇雅人さんはじめNHK合気道部の方々もいらっしゃり、会場は定員を超える「満員御礼」となり、熱気に満ちていました。

 この研修では実際の状況を想定した具体的な対応方法を学ぶことができました。例えば「強く押して来られた場合」「蹴ってきた場合」「髪の毛を掴まれた場合」「爪を立てられた場合」・・・・などの具体的な場面を実技で体験し、理論だけでなく実践的な技術を身につける貴重な機会となりました。

 くまさん横浜は、多くの利用児童が重い(A1・A2)の知的障害を抱えている事業所です。特に「強度行動障害」を持つお子さんが約1/3を占めており、緊急時の対応は極めて重要なため、この研修は社員の必修研修に指定されています。職員が自身を守りつつもお子さんの安全を確保するためのスキルが必要とされているからです。

 研修後、廣木先生は実際に小学部のお子さんたちの様子を見ていただき、具体的な技術をお見せいただきました。またNEXT(中高生のクラス)の職員たちには「この場所でこの角度から噛みつきに来たらこう対応する」といった、細かい具体的な方法も、実際の場所でご指導いただきました。

 当日は和気あいあいと笑顔がこぼれる楽しい研修でしたが、廣木先生の「支援介助法は支援者の護身術ではありません。技を使わないことが最終的な目的です」「子どもは敵ではありません。<勝つ>必要はありません。<勝ち>は譲ってあげればいいんです」という優しいメッセージが印象的でした。

 最後に、廣木先生、長時間にわたる貴重なご指導を本当にありがとうございました。またぜひ横浜にいらしてください! 職員の皆さん、お疲れ様でした!


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