【横浜港シンボルタワーへの楽しいお出かけ!】
【横浜港シンボルタワーへの楽しいお出かけ!】
先週末、子どもたちと一緒に「横浜港シンボルタワー」へ遊びに行ってきました。
横浜港シンボルタワーは、神奈川県横浜市に位置し、海と空を臨む美しいロケーションを誇る展望施設です。タワーは高さ106メートルもあり、横浜港に出入りする船に海上信号を送っている建物です。その周辺が公園として整備されています。
くまさん出発時には、まさかの雪がちらついていて、「今日は中止にしようか?」と職員たちは一瞬迷いました。しかし現地に着いてみると、なんと晴天! 子どもたちの楽しそうな笑顔を見て、迷っていたことがまるで無意味だったかのように思えました。
タワーに向かって長い階段を上がると、広い回廊「展望ラウンジ」が出迎えてくれます。ここからは横浜港のベイブリッジやランドマークタワーの美しい景色、さらには東京湾の向こう側に広がる房総半島や海ほたるのパーキングエリアまでが一望できます。子どもたちもその壮大な景色に驚きと感動を感じているようでした。
「見聞を広める」ことは、子どもたちにとって非常に重要な経験です。普段行けない場所に訪れることで、新しい視点や知識を得ることができます。特に、障害を持った子どもたちは、その障害ゆえに「お出かけ」が難しいことが多く、ふだんは移動範囲も狭くなりがちです。そんな中で地域から離れた「別世界」に連れて行くことは、彼らにとって大きな意義を持ちます。
またこの日は少し冒険に挑戦した子たちもいました。タワーの内部には階段があり、最上部の展望室まで行くことができるのです。その子達は、エレベーターもエスカレーターもないところで自力で足を踏みしめて約6階の高さまで階段を上がっていきました。歩行困難な子や肢体不自由の子でも、本人が希望した子は職員が一対一で付き添いました。
長い長い階段を上がるのはちょっぴり大変でしたが、多くの子どもたちがしっかりとチャレンジしがんばりました。その景色の素晴らしかったこと! 備え付けの双眼鏡を使って遠くを見渡し「あそこに船!」などと元気に声を上げる子もいました。
現地ではおやつまでの小一時間、子どもたちは週末の休日をそれぞれ思い思いに自由に過ごしました。遠くの景色はもちろん、港を行き交う船を眺めたり、お友達と走り回って追っかけっ子をしたり、緑地でフリスビーを楽しんだり、葉っぱや石ころを拾ったり(笑)。
都会育ちの子どもたちにとって、日常生活の中で海や山、川などの「自然」に触れる機会はまさに貴重です。みんなたっぷりリラックスし、最後にレストハウスで持参したおやつを食べて帰ってきました。
くまさん横浜では時間の取れる土曜日などの「学校休業日」には「ふだんいかない所」に積極的に出かけていきます。この日も子どもたちにとって特別な思い出となったことでしょう。
障害があっても、小さい頃から多くの経験を。こうした小さな「非日常」の積み重ねが、子どもたちの人生にとって有意義な「厚み」となっていくことをくまさん横浜は信じています。
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