【冬でも公園遊び!】

【冬でも公園遊び!】

 週末の昨日の土曜日は、小学生から高校生まで合同で近所の「日野中央公園」に遊びに行きました。さすがに12月も20日になると冷たい風が吹いていましたが、お天気に恵まれすばらしい青空のもとで子どもたちは存分に楽しみました。

くまさん横浜では、成長期の子どもたちにとって「体の発達」も重要だと考えています。

 「知的障害」と言われると「脳だけの障害」というイメージが持たれますが、実は脳も臓器の一部であり、体の成長とともに発達していくからです。
 
「脳を鍛えるには運動しかない」というのはハーバード大学医学部准教授のJ・レイティ博士をはじめ多くの専門家が指摘するところで、子どもだけでなく大人にとっても「存分に体を動かす」ことはとても大事なことで、まして「脳機能に障害のある子」達にとってはなおさらです。

 くまさん横浜では、週末の土曜日は学校送迎がなく時間が取れるため、天気さえ良ければ公園などに体を動かしにお出かけしていっています。遠方の公園の場合はおやつも持って行き「プチ遠足」のようになる場合もあります。

 この日も公園の広場でたくさん走る子、遊具で遊ぶ子、持参したローブやボールやフリスビーで遊ぶ子、葉っぱや虫などを見たり取ったりする子・・・・みんな思い思いに土曜の午後を過ごしました。

 実は知的障害の「重い子」の多くは、現実には「運動不足」に直面しています。障害特性ゆえにほとんどが「ドアツードアの車移動」であり、電車やバスなどの公共交通を使う機会があまりありません。したがって小学校中学年ころから「肥満)の問題が出てくる子が多くいます。

 また学校で「部活動」も少なく、体育も障害ゆえに制限される場合もあり、同世代の健常児に比べて圧倒的に「運動量」が不足しているのです。

 保護者の方が公園などに連れて行っても、周囲のご迷惑を考えてのびのび遊べない場合も多く、遊びの種類もついYouTubeやゲームなど「家庭の中」になりがちです。そこで、私達のような福祉事業所が子どもたちを外に連れていき、屋外で体を動かす体験をたくさんしてもらうことは、意義が大きいと考えています。

 しかしこんな寒い時期でも「子どもは風の子」で、体を動かせば自然に笑顔がこぼれてきます。くまさんの子どもたちは「寒さそっちのけ」でたくさん体を動かし、公園に子どもたちの笑い声が響く土曜日となりました。


※くまさん横浜では、児童の写真は保護者の許可を得て掲載しております。
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