【お昼ごはんを自分で買いに行く、という活動。】

【お昼ごはんを自分で買いに行く、という活動。】

 中高生専用のデイサービス、くまさん横浜NEXTでは、時々、土曜日に「自分のお昼を買いに行く」という活動をしています。これは生活動作訓練の一環で、レストランなどで「外食する」のとはまた別の活動として「持ち帰りのランチを買って持って帰る」という活動です。

 この日は近くの「ほっともっと」というお弁当屋さんに行きました。「いらっしゃいませ」と声をかけられ、カウンターの上のメニューで自分で食べたいものを選びます。あらかじめ何にすると決めてきた子もいれば「唐揚げ弁当にしようかなー、カレーにしようかなー」とその場で迷う子もいます。決まったら店員さんに注文しますが、お話のできない子はメニューを指差して注文します。

 お金は前払いなので、レジで先にお金を払います。「490円です」という言葉が聞き取りにくくても、レジの前に数字で見られるようになっていますので金額がすぐにわかります。お釣りの計算ができる子は、もらったお釣りを確認したりもします。そして会計がすんだら番号札を渡されてできあがりまで少し待ちます。この「待つ」のも大事な訓練です。

 でき上がったら番号で呼ばれますので、手元の紙と見比べて自分の番になったら取りに行きます。中身を確認したらビニール袋を持ってお店を出ます。

 こうしたことは健常者にとっては「なんでもないこと」なのですが、実は知的障害を持つ子どもたちにとっては困難なことなんです。しかし「食べること」は一生のこと。将来「その時食べたいものが食べられれば」、生活の質がぐんと上がります。将来それができるように、今からくまさんで一生懸命練習をしています。

 この日は持ち帰ってきたお弁当を、NEXTの室内でいただきました。できたての熱々のお弁当、みんなパクパクと食べきれいに平らげました。さすが、中高生になると食欲も旺盛でみんなよく食べます(笑)。

 くまさん横浜では、このように子供たちの年齢や成長・発達度合いに応じて様々な訓練課題を用意しています。中高生は小学生とは部屋も活動も分けて、より高い課題を設け「卒業後」の生活にすぐに役に立つ技術の訓練を実施しています。

 将来、子供たちが「お弁当が自分一人で買える」ようになれば、コンビニやスーパーなどでも欲しいものを買ってくる「お使い」ができるようになります。そうなればご家庭やグループホームなどでも「役割」ができ、その子の「居場所」ができるようになりますから、こうした「何かができる」ことは本人の上達だけではなく周囲との生活にとってもとても大事なことなのです。

 くまさん横浜は、障がいを持った子どもたちの成長と将来を真剣に考えている、放課後等デイサービスです。

 くまさん横浜NEXTでは、中高生の生徒(中1~高3)にまだ空席がございます。障がいを持った中高生たちが、将来より「生きやすく」なるための様々な訓練に毎日取り組んでいます。専用車による学校→くまさん→ご自宅の送迎もあります。ご利用希望の保護者の皆様はどうぞお気軽にお問い合わせください(^_^)。

 

 

 


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