食すれば、笑する。

粉モンに、麺類、ごはん系と、つくっては食べ、食べてはつくり。

このところ、食の活動づいている、くまさん。
テーブルを拭いたり、食材や備品・お茶を運んだり。入れたり、切ったり、割ったり、混ぜたり、こねたり、ラップでにぎにぎしたり。出来上がりまでの工程で、さまざまなお手伝いを子どもたちにしてもらいながら、食づくりは進みます。

室内に香ばしいソースやごはん、ホットケーキの甘い匂いがたちこめ、午後の小さな幸福のひとときが訪れます。賑やかだったあちこちの声は影をひそめ、無心におやつを頬張る子どもたちの姿とともにしばしの静寂に包まれることも。
食のチカラは、偉大なり。

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「食べる」

「食べることで、社会がしている努力は、『仲間』と食べるか、『健康』に食べるか、その何れかのようだ。

(中略)「生きる」のに、必要なものを食べ、「珍しい」ものを食べることが出来るようになった社会では、「どのように」食べるかを考え始めた。そして、「たのしく」食べることと、「健康に」食べることを見つけた。共に食卓を囲むことが、「仲間」の条件である考え方が定着した。一方、健康に食べなくてはならない社会の環境が増えている。いま、食べることについて、さまざまな努力が行われているが、その努力は、この、いずれかを、選択して行っている努力のようである。

(「コピーコンセプト辞典 ~50文字のメッセージ~」井上優 宣伝会議 1984年刊)
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33年程前の本の中にある、「食べる」行為に関する一節です。

「食べる」時間の中には、集う・囲む・話す・笑う・和む・交わるetc. 
なにかを意識しなくても、人と人との間にかよい、流れる体温がある。
「仲間」という言葉に在る、直接的な人間関係を指さずとも、人が生きて、誰かと出会って、ご縁のつながりの中で、「食する笑顔」。その根源にあるもの、想い、在り方は、今昔をこえて続いているのではないでしょうか。そしてこれからも。

「くまさん、近頃、食の活動が多いですね」…そんな声もちらほらと聞こえてくるような、来ないような。くまさん、「つくる」という活動領域の中での、「食のつくる」は、さらに続きますよ~♪
「つくる参加と、食べる幸福。」
子どもたちと大人たち、食を通して、おいしく和やかに、もっと心が通いますように。
お手伝いしてくれるけど、食べるのにがて~の子どもたち、今度は一口チャレンジしてみようか。

場のチカラが、子どもたちの「好き」「できた」を、一歩でもひろげてくれるといいなぁ。

※複数の職員が、日々の活動を通してそれぞれの視点で綴っています。


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